愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

人生の「甘い蜜」になるところ:不完全なところも自分らしさ

一篇の詩を紹介します。

ゆうべ、眠っているとき、

私は夢を見た。驚くべき失敗の夢を…!。

私の心の中に蜂の巣ができて、

金色の蜂が、私の昔の失敗から、

甘い蜂蜜をつくっていた。

- アントニオ・マチャード (詩人) -

ありえないと思われるかもしれません が、これが真実を表していると 思います。

生きることの甘味は、自分が後悔 したり、隠そうとしたりする、 如何にも人間らしいところ、一見欠点 や恥ずべき秘密に思えるところが、 時間と自然・社会の働きによって、 その人なりの蜜となって現われるのだ と思います。 蜜に変容する部分は、完璧でない ところ… 傷ついたり欠けたりしているところ なのだと思います。

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人に必要とされたり、求められたり、 望まれたりした人間になり損なう度に、 また、自分が必要としたり、求めたり、 望んだりした人間になり損なう度に、 思いもよらぬ学び・気づきを得ました。 失敗や予期せぬつまづきは、人間味 溢れるペーストとなって、 「酸いも甘いも噛み分けた人間」に 味付けしてくれるような気がします。

すべてが崩れたと思えるようなときも、 実は、まだ、目に見えないけれども、 何かが熟するための地固め・基盤 づくりをしているのであり、時期が 来れば、その甘味を味わうことが できるのかもしれません。