ロジカル・シンキングの基本(第1回):現場に問題解決力を持たせる
【問題解決力のニーズ急増競争環境の 変化が背景に】 少し前ならば、組織の問題を解決する のは、ごく一部のトップの仕事でした。
しかし昨今では、現場レベルにまで、 問題解決力を持った人間が求められて います。
競争環境や顧客の急速な変化に対応 するためには、組織全体はもとより、 現場でのスピーディな問題解決が 必要となります。 特に「問題解決」に関する需要の 急増は爆発的でさえあります。
企業間の競争が、どういった戦略を 取るのかというレベルから 、「組織として変化に対して俊敏に 対応する力」「対応を組織として 徹底的に実行する力」の差になって きているためです。
【4つのステップを意識しながら思考 する】 問題解決の基本的な考え方とは、 「What→Where→Why→How」の 順番で考えることです。
このステップ自体は極めて単純なもの だが、実際に使いこなすのは難しい。
特に肝となるポイントは前半 (What、Where)です。
多くの場合、相当に意識していないと What、Whereを考える前に Why? How?に飛んでしまいます。 「何が問題か?を明確にする」 「どこが問題か?を特定する」 「なぜそうなっているか?を 明らかにする」「どうすればよいか? を考える」というステップを意識し、 自分の思考をチェックしながら考える ことが必要です。 そして原因は何かを掴む前に、経験的、 直感的に「なんとなくここが問題・ 原因だ、だからこうすればよいだろう」 と考え、的外れな対策を打っても 成果は上がりません。
「決め打ち&対策ありき」では、 悩みを一段と深めてしまうだけです。
次回は、「問題意識を明確化する (What)」について考察してみたい と思います。