新しい｢睡眠常識｣
睡眠学の分野では、次々と新しい 睡眠常識が証明されているそうです。
その最たるものは、｢昼間の神経細胞 の活動の強度は、睡眠の質に大きく 左右される｣ということです。
これまでも唱えられてきたことが、 改めて科学的に証明されました。
そこで明らかになったのは、脳に 情報が正確に伝わるためには、 きちんと睡眠をとり、しっかり脳が 覚醒している状態が不可欠です。
逆に、睡眠を十分とらずに闇雲に勉強 したとしても、成績は上がりません。
そればかりか｢睡眠は7時間以上、 9時間以内がベスト｣ということも 明らかになってきました。
例えば、｢睡眠時間が六時間以下だと、 うつ病発症の可能性が４０％｣という 統計報告があります。
反対に九時間以上眠る｢過睡眠｣の場合 は、４７％、約二人に一人がうつ病 発症につながりやすいとされています。 睡眠時間は短くても長くてもいけない ということです。
｢うつ｣は症状のひとつ。｢うつ｣や 睡眠障害自体が病気なのではなく、 相互に関係しあっていることが問題 です。
決して“心”の病気ではなく、睡眠障害 が引き金になって、脳内のホルモンの バランスが崩れたり、脳の活動が低下 するために、そのような症状が表れる ことが多いのです。
参考図書：『脳を｢接待｣する! 上手な脳内 リズムの整え方』 （加藤俊徳著、清流出版）
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