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トヨタ生産方式の適用:カイゼンで、仕事はもっと楽になる(その1)

今回は、すぐに活用できる仕事の カイゼンのコツを紹介します。

カイゼンは誰のため?】 トヨタカイゼン活動と聞いて、 みなさんは何を思い浮かべますか??

「社員がせっせと効率を上げて得を するのは会社側」「仕事がもっと 窮屈になりそう」というネガティブな イメージはないでしょうか。

これは、トヨタで数百人の部下を率いた 経験のあるトレーナーたちが指導する 現場でも、多くある誤解です。

改善の目的、それは実は、一人ひとりが 「楽になる」ことなのです。 製造現場でも、個々の作業者は 一生懸命に作業をしています。

しかし、無理な姿勢をしていたり、 動きにムダがある場合が多々あります。

そして本人は、作業に集中するあまり、 苦痛だったり、非効率だったりしても、 いつの間にか慣れてしまうケースが 大半です。

これはオフィスでも同じ。

例えば、皆さん自身やあるいは周囲の 同僚の方が、何度も同じミスを 繰り返してはいませんか?

チェックリストを作るだけで、 この事態は防げるかもしれません。

「忙しくてそんな時間はない」と 言われるかもしれません。

でも、これから何度も同じミスに 対応し続ける時間と今何とか 時間捻出をしてチェックリストを 作成すること、皆さんはどちらが ラクだと思いますか?

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カイゼンは「分ける」ことから スタート】 現場をただ見ているだけでその ポイントを見つけるわけでは ありません。

ポイントは、「分ける」 「視点を絞る」の2つです。 1つ目の「分ける」とは、 仕事を細かく区切ること。 考える範囲を絞るのです。

2つ目の「視点を絞る」というのは、 ある限られた観点のみについて 問題を見つけることです。 それでは最初に、仕事を分ける 3つの視点を紹介します。

1つ目は「主作業」で、付加価値を 直接生んでいる作業です。 企画書作成の例で考えると、まさに 企画書を書く作業にあたります。

2つ目の「付随作業」は、直接 付加価値は生まないものの、主作業 のために必要な作業です。 企画書作成のためのインターネット での情報収集や社内の過去事例の 精読などが該当します。

3つ目の「ムダ」は、なくしても まったく主作業に影響のないもので、 改善の主要ターゲットです。 たとえば、内容説明のために上司を探す、 上司に指摘された初歩的なミスを 修正するなどです。

次回は、7つのムダに着目することに ついてまとめてみたいと思います。