愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

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問題はあって当然。「問題ありません」ほど危ういことはない

多くの人にとって「問題」は面倒なもの。

「見て見ぬふり」をしたいし、できれば 「先送り」したい。

どうしても避けられなかったとしても、 なるべく「素早く迅速に」片づけて しまいたいと思ってしまいがちです。

しかし、その対極にあるのがトヨタの 考え方です。

ここではその一例として、若いトヨタ 社員が素晴らしいアイデアを思いついた 時のエピソードが紹介します。

そのアイデアを聞いた会議の参加者 からは反対意見が出ないばかりか、 全員一致で「それはすごい、すぐに実行 しよう」とほとんど即決状態でした。

ところが、その報告を受けた大野耐一氏は、 こんな懸念を口にしたというのです。

「異論がないということは、異論を見逃 していると思え。異論がなければ異論を つくれ。異論をわかったうえでやる」

どんなに素晴らしいアイデアだったと しても、いざ実行してみればさまざまな 問題が起きるものです。

問題をあらかじめ予期していれば素早く 対処できますが、それを怠っていた場合、 慌てふためき、対処を間違えたり、 多くの時間がかかってしまったりもします。

いわばトヨタにとっての問題とは 「あって当然」のものであり、「問題がない」 ということはほとんどの場合、 「問題が見えていない」か、「問題を隠して いる」ことを意味するわけです。

特に現場においては、1日なにも起こらない はずもありません。

人間が作業する以上、調子が悪ければ 思うように作業はできませんし、 うっかりなにかを忘れることもありうる からです。

機械だって手入れを怠れば、思うようには 動きません。

つまり本気で問題点を書き出したと すれば、書ききれないほど出てくるわけ です。

それを忘れて「問題はありません」などと いっていては、せっかくの「問題解決の チャンス=改善のチャンス」を逃してしまい ます。

それがトヨタの考え方で、「問題がなければ、 問題を探し出してでも改善しろ」と言う人も いるといいます。

多くの人にとって問題は「できれば避け たい」ものですが、企業人としては問題は 「あって当然」。

だからこそ、問題を「改善のチャンス」だと 前向きに捉えることも大切だという考え方 です。

参考図書:『トヨタ5W1H思考 カイゼンイノベーションを生む究極の課題解決法』       (桑原晃弥著、KADOKAWA

お読みいただきありがとうございました。

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